新しいブランドは、多くの場合、たくさんの商品から始まる。
型数を増やし、色を増やし、次々と新しいものを届けていく。
その流れは、ごく自然なことかもしれない。
けれど、AURETEMPHEが最初に届けたのは、黒と白、半袖と長袖。
四型のTシャツだけだった。
Tシャツは、一年を通してもっとも袖を通す服のひとつである一方、その存在をあらためて考えられることは多くない。
シンプルな服だからこそ、着心地や佇まい、日常とのなじみ方には、少しずつ違いが表れる。
だからこそ、丁寧に向き合う価値があると考えた。
毎日肌に触れるものとして、どんな生地がふさわしいのか。
心地よさと美しい輪郭は、どこで釣り合うのか。
何度も自然と手が伸びる服とは、どんな一枚なのか。
その問いに向き合い続けた先に、今の四型がある。
一度に、多くはつくらない。
ひとつのものに、きちんと向き合うために。