最初の一着が届いた日

When the First Sample Arrived

2024年の夏、AURETEMPHEを形にするための歩みを始めました。

本当いTシャツをつくるには、時間必要だとかっていましたけれど、自分めるものにづけていくためには、想像していた以上時間必要でした

生地は、風合いや重さ、身体に沿った落ち方を確かめるために、何度も試作を重ねました。

パターンもまた、着心地と美しい佇まいの間にある、わずかなバランスを探しながら調整を繰り返しました。

そして、ものづくりは決してひとりで完結するものではないことにも気づきました。

わるとの信頼関係、そして率直対話があってめてひとつの方向むことができます

制作の過程で、何度も心に浮かんだ問いがあります。

「時を重ねても残り続けるものは、どのように生まれるのか。」

その答えは、ひとつのものに向き合い続ける中にありました。

同じ部分へ何度も戻り、問い直し、本当に必要なものを少しずつ見つけていくこと。

気づけば、過ぎてきたことや、まだ見えない先のことを考えるよりも、ただ目の前の仕事へ意識を注いでいました。

この期間、自然の中を歩く時間も多くありました。

歩きながら景色を眺め、静かに考える。

そんな中で、身の回りに流れる自然のリズムに気づき始めました。

花は急かされても、早く咲くことはありません。

木々も季節を急ぐことなく、実を結ぶ時を迎えます。

長く残るものには、それにふさわしい時間が流れています。

最初の一着が届いた日、私はひとりでした。

シンプルな包装で届き、特別なものは何もありませんでした。

ゆっくりと開いたことを覚えています。

袖を通した瞬間、これまでとは異なる感覚がありました。

生地の表情、肩のライン、重さのバランス。

長く調整を重ねてきたものが、ひとつの形としてそこにありました。

何度も見直してきた部分が、ようやくひとつに結びついていました。

しばらく、その一着を眺めていました。

数多くの試作、調整、そしてとの対話ねがそこにはめられていました